フィンランドの幼児教育が、今世界から注目されています。フィンランドといえば、教育大国。子供たちの教育水準が非常に高いことで知られていますね。
政府は教育政策を大変重く見て、国民も高い関心を示しています。まず、言語教育が特に重視されています。全ての学問の基礎であるとされる国語力。日本でも問題にされていますね。
もともとこの国にはスウェーデン語とフィンランド語の2つの公用語が存在し、特にフィンランド語を話すグループは全体の6パーセントと少数派なのですが、法律で両公用語がどこの教育機関でも使えるように定められているそうです。
もちろん外国語教育も大変さかんです。また、有名なのはジェンダーフリーの教育姿勢と、教育費が無料だという2点です。性別に関わらず、男性でも女性でも等しく教育を受けられなくてはならないとされ、社会においてジェンダーによる不当な差別があってはならないという教育方針です。
ただ単に男女で教育を等しくするのではなく、男女それぞれが同じように興味を持ち、同じように伸びるよう、それぞれの特性に合った教育を用意していこうという姿勢です。
更に、一般教育が無料で受けられるという点も、世界中から注目を浴びています。まさに全ての人が等しく教育を受けられる、教育大国なのです。では、フィンランドの幼児教育とはどういうものなのでしょうか。
フィンランドでは、小学校は7歳から始まります。その前が、幼児教育のための期間なのですが、2つに分かれています。小学校就学直前の1年間に通うのがプレスクールという小学校進学のための準備期間。
そしてその前が幼児教育とケアと呼ばれる期間で、ECECと呼ばれています。この期間は、日本で言う幼稚園のような場所、デイケアセンターでの幼児教育がなされます。
フィンランドでは、育児支援や幼児教育を重要視し、大変力を入れているそうです。まず、出産時から出産や育児に対する助成金の支給や、父親の産休に対する助成金の支給制度があります。
子供が3歳になるまではさまざまな支援が国からなされますし、小さな子供がいる家庭を支援するグループもたくさんあるそうです。母親だけでなく父親の育児休暇にも政府からの援助が受けられます。
そこで、小さい子供を家でみる父親が増えているそうです。幼児教育の場も、選択肢が多くなっています。日本でいう幼稚園にあたる市営のデイケアセンター、まだ少数派ですが私立のデイケアセンター、アットホームな雰囲気で子供を預かるファミリーケアセンターがあります。
更に子供が小さいうちは家でみていたいという親をサポートするチャイルドホームケアというシステムも人気です。家庭も絵本の読み聞かせの習慣が浸透していたりと、幼児教育現場としては優秀です。
幼児教育といっても勉強をどんどん推し進めるのではなく、重要視されているのは個人の幸福の促進、社会的な交流をもって思いやりを育てること、そして自主性、独立性の育成です。
この時期は、勉強に追い立てるのではなく、まず人としてどう生きていけば幸せか、という土台を築き、更に学ぶ喜び、学びへの興味を育てることが重要であると考えられているのです。フィンランドの幼児教育、ぜひ日本でも取り入れていきたいものですね。